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想い
about
建物のこと
「え?本当にここをリノベーションするの?」と、誰もが思う、ぼろぼろの建物。
色んな所が白蟻にやられていたり、
台風の度にだめになってゆく瓦のおかげで、
室内も至るところで雨が漏り、
築90年以上の歴史も相まって、床も階段も、色んな所が傾き、
軋み、ゆがんでいました。
でも、2階の天井を見ると、今では絶対に作ることのできない、
当時の職人さんの知恵や屋久杉の材を終結した天井や、欄間がありました。
これを見て、「この建物を取り壊してはいけない。」と思い、
この場所を残すことに決めました。
それから約1年。地元の大工さんをはじめ、
本当にたくさんの方にご協力いただいて、生まれ変わりました。
元々「福」という名前だった宿が「新福」としてリニューアルされた昭和3年。
そこから、空襲を潜り抜けたり、旅館ではなくなったり、色々な変化を潜り抜けてきました。
七福がある、この一湊という集落に見守られながら、生き残ってきたこのお宿で、
皆様の屋久島の思い出に、少し彩を添えられたら幸いです。
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